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病気の症状と予防法

逆流性食道炎ってどんな病気?

逆流性食道炎って?

強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食物が食道に逆流して、そこにとどまるために、食道が炎症を起こし、ぴらん(粘膜がただれること)や潰瘍(粘膜や組織の一部がなくなること)を生じる病気です。
胃液や胃の内容物が食道に逆流すると、胸のあたりに焼けるような不快な感じがする胸やけが起こります。また、酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでる「呑酸(どんさん)」という症状が現れることもよくあります。ひどい時は吐いてしまうこともあります。

何が原因で起こるの?

胃液には、食物を消化するために強い酸性の胃酸や消化酵素が含まれており、これらは強い刺激性があります。
胃は粘液によって保護されていますが、食道は胃液に対する抵抗力が弱いため、健康な状態では、食道が胃液で傷つかないように、(噴門部)にある筋肉が食道をしめて食道へ逆流しない仕組みになっています。食べた物を飲み込む時には、ゆるんで食道から胃に食べ物が落ちるようにし、それ以外の時は、胃の内容物が逆流しないようにしています。
逆流性食道炎は、胃から食道への逆流を守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎることで、胃液や胃の内容物が逆流し、それが食道の中にしばらくとどまるために炎症が起こります。
原因となる胃液や胃の内容物の逆流は、高タンパク・高脂肪な食事など生活習慣の乱れ、肥満、加齢、姿勢などがあります。

どんな治療をするの?

まずは詳しく問診をします。
胃酸の分泌を抑える薬や粘膜を保護する薬もありますので、普段の症状を主治医に伝えて下さい。
内視鏡検査(胃カメラ検査)をして食道や胃の粘膜に炎症や潰瘍ができてないかをモニターで状態を確認します。粘膜の色やぴらん・潰瘍の大きさや広がりを調べます。

日常の中でできることは?

高脂肪・高タンパクな食事は消化をする際胃に負担がかかり胃酸も多く分泌するのでたくさん食べないようにしましょう。また、脂っこいものや刺激物も胃に負担をかけますので、油物や香辛料・酸味料は量を減らしましょう。
一度にたくさん食べないようにし腹八分目を心掛けましょう。
適度な運動をして、肥満を解消しましょう。
夜寝るときは、食道への逆流を防ぐため少し上半身を高くして眠るようにしましょう。
アルコール・タバコは逆流性食道炎を悪化させます。禁酒・禁煙しましょう。

口唇ヘルペスってどんな病気?

どんな病気?

体にでる帯状ヘルペスとは異なるウイルスによる病気です。くちびるの周りにブツブツや赤い水ぶくれができ、かゆみや痛みがでます。また、疲れやストレスがたまって体が弱っているときに決まって繰り返します。
日本人では10人に1人が口唇ヘルペスにかかったことがあると推計されています。しかし、症状は出ていなくても原因である単純ヘルペスウイルスに感染しているという人はもっと多く、20代~30代で感染している人は約半数、年齢が高くなるにつれその感染率も高まり、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあります。中には自分が感染していることに気づいていない人もいるようです。

どうして感染するの?

口唇ヘルペスの病原体は「単純ヘルペスウイルス」で、子供時代に感染した水痘ウイルスです。
ヘルペスウイルスは、一度感染すると人間の神経細胞の中に隠れ潜んでしまうのです。これが「潜伏感染」です。
ウイルスが神経細胞の中でじっと潜伏している間は、ヘルペスの症状は出てきません。ところが、体の抵抗力が弱っているときなどに、急に出てきて暴れ出すのです。風邪で熱が出た後や疲労、紫外線、月経前、けが、ストレス、体の抵抗力や免疫機能が低下することも再発の誘因となります。
ヘルペスは人との接触によって感染します。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、感染経路としては、直接的な接触のほかにウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。
感染した場合、接触した日から3~7日目に発症することが多く、具体例として、口唇ヘルペスの症状がでている大人が乳幼児にキスすることによって発症する乳幼児のヘルペス性歯肉口内炎や口唇ヘルペスがあげられます。これは自分自身の患部に触れて他の部位に感染する場合にも当てはまり、患部に指で触れた場合、きちんと手洗いをしなければ、数時間は感染する可能性があります。なお、アトピー性皮膚炎の人では皮膚のバリア機能が低下しているので、皮膚から感染して皮膚の広範囲にひどい症状が出ることがあり、注意が必要です。

どんな症状が出てくるの?

はじめに口唇や口の周りなどの一部が赤くなり、しばらくするとその上に小さな水ぶくれができます。患部には軽いかゆみやほてり、痛みなどを感じます。普通は、水ぶくれがやがてかさぶたとなって、10日~2週間くらいでおさまってしまいます。
また、同じヘルペスウイルスが原因で、口内炎の症状が出る場合もあります。
体調のよしあしなどの要因で症状の程度は異なります。
また、感染してもすぐには症状が出ず、何年もたってからはじめて症状が出ることがあります。

予防法は?

再発の予感がしたら、あるいは、口唇ヘルペスの症状が出たら、早い時期に治療を始めるほうが治りも早くなります。治療にあたってはウイルスが増えるのを抑えるお薬(抗ヘルペスウイルス薬)を使うことが最も効果的です。また、その他の状況に応じて痛み止め、ビタミン剤、抗生物質などで治療します。
再発を繰り返す人、あるいは海やスキーに行くと必ず再発するというような人は医師に相談して、どのような処置をすべきかについて指導を受けておくとよいでしょう。
口唇ヘルペスの再発の予防には、抵抗力のある丈夫な体をつくることがポイントです。食事は栄養のバランスを考えてきちんととり、適度な運動の習慣を身につけて基礎体力を高めておきましょう。それに、深酒は控えましょう。
赤ちゃんに必要以上にキスをしたり、口から直接食べ物をあたえたりするのは感染の可能性が高まるので、よくありません。口唇ヘルペス以上にもヘリコバクター・ピロリ菌や虫歯菌などの原因にもなります。

肺炎ってどんな病気?

肺炎は細菌やウイルスなどが、からだに入り込んで起こる肺の炎症です。症状としては、発熱、咳や痰、息苦しさや胸の痛みなどがあげられます。
からだの抵抗力(免疫力)が弱まったときなどに感染を起こしやすく、普段、元気に暮らしている方でも、持病の悪化や、体調不良などをきっかけに、感染する可能性のある病気なのです。肺炎が重症化すれば、死に至ることもあります。
また、日常でかかる肺炎の原因菌で最も多いのは、「肺炎球菌」です。
肺炎球菌など、肺炎の原因となる原因菌は、季節を問わず存在しています。
もちろん、風邪や季節性のインフルエンザがきっかけになる場合もありますが、基本的に肺炎は時期に関係なくかかる可能性がある病気です。

肺炎は、かぜと勘違いしやすい病気!

65歳以上の方がかかることのある感染症の1つが肺炎です。
主な症状は、せき、発熱、たんなど、かぜの症状と似ているため、肺炎はかぜをこじらせたもの”と考えられがちですが、肺炎とかぜは違います。

  かぜ 肺炎
症状
  • 鼻水
  • くしゃみ
  • せき
  • ノドの痛み
  • せきをすると胸にするどい痛み
  • 熱、悪寒、息切れ、せき
  • 全身のだるさ
  • 黄色~緑色や鉄さび色のたん
  • 顔やくちびるが紫色
38℃くらいまで 38℃以上の高熱
原因菌 主にウイルス
  • RSウイルス
  • ライノウイルス
主に細菌
  • 肺炎球菌
  • マイコプラズマ
  • インフルエンザ菌
期間 数日~1週間くらい 長く続く

予防法とは

1.規則正しい生活

不規則な生活やストレス、疲労などは、免疫力を低くします。日頃から規則正しい生活を送り、十分な休養と栄養バランスのとれた食事を心がけましよう。

2.人混みを避け、家に帰ると手洗いうがいをしましょう

肺炎の多くは、かぜやインフルエンザにかかったあとに起こります。
まずは、かぜやインフルエンザにかからないよう、うがいや手洗い、マスクなどの予防をしっかり行いましょう。インフルエンザワクチンの接種も有効です。

3.早めに受診する

肺炎は、早期発見・早期治療が何より重要です。高熱や咳が続いたり、黄色っぽい痰が出る時は肺炎が疑われますので、できるだけ早く病院・診療所を受診し、適切な治療を受けて下さい。

4.誤嚥(ごえん)に注意を

高齢者の方は、食事中に口の中のものが気管に入りやすくなり、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。誤嚥性肺炎は、重症化することが多く、日本人の死因の第三位になっています。

5.慢性疾患の方

糖尿病や腎不全、肝硬変など慢性の病気を持っていると、全身の免疫力が下がったり、微生物に感染しやすくなったりするため、肺炎になりやすくなるといわれています。治療をきちんと受け、日頃から健康管理に気をつけましょう。

6.ワクチンを接種する

感染を予防するワクチンがあります。高齢者や慢性の病気を持っている方は、医師に予防接種の相談をしてみるのも良いでしょう。

ワクチン接種で予防を!

細菌やウイルスに感染し、感染症にかかると、その病原体に対する抵抗力が体内に生まれます。
この原理を応用したのがワクチンによる予防接種です。
病原体の毒性を弱めたり、無毒化したものがワクチンで、ワクチンを接種すると、実際には病気にかからなくてもその病気への免疫ができ、病原体が体内に侵入しても発症を予防したり、症状を軽度ですませたりすることができます。
一度接種すると5年間は効果があるといわれています。

厚生労働省より平成26年10月1日から、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。
平成26年10月1日から平成27年3月31日までは以下の方が対象となります。

対象者 生年月日
65歳となる方 昭和24年4月2日生 ~ 昭和25年4月1日生
70歳となる方 昭和19年4月2日生 ~ 昭和20年4月1日生
75歳となる方 昭和14年4月2日生 ~ 昭和15月4月1日生
80歳となる方 昭和9年4月2日生 ~ 昭和10年4月1日生
85歳となる方 昭和4年4月2日生 ~ 昭和5年4月1日生
90歳となる方 大正13年4月2日生 ~ 大正14年4月1日生
95歳となる方 大正8年4月2日生 ~ 大正9年4月1日生
100歳となる方 大正3年4月2日生 ~ 大正4年4月1日生
101歳以上の方 大正3年4月1日以前の生まれ

また、60歳から65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方も定期接種の対象となります。
接種希望の方は事前に予約をおすすめします。

対象年齢の方
  • 高松市より「成人用肺炎球菌予防接種のお知らせ」が送付されています。
  • 接種される際は、同封されている予診票を必ず持参して下さい。
  • 自己負担金 2,400円

※平成26年度市民税非課税世帯の方は、予診票に「自己負担金なし」と記載されています。

対象年齢の方の予防接種は住民票のある高松市にお住まいの方のみの取り扱いとなります。
高松市外にお住まいの方は、住民票のある市におたずね下さい。

接種対象者の方で詳しくはこちらをごご覧下さい

高松市保健センターホームページ

骨粗しょう症って?

骨粗しょう症(こつそしょうしょう)とは、骨の構造がもろくなりスカスカになって骨折しやすい病気です。
骨粗しょう症を放置すると骨折の危険性が高まり、高齢者では骨折から寝たきりへとつながってしまうこともあります。

骨粗しょう症になりやすい人は?

骨粗しょう症は圧倒的に女に多い病気です。
閉経を迎える50歳前後から骨量が急激に減少し、60歳代では2人に1人、70歳以上になると10人に7人が骨粗しょう症といわれています。これは、女性ホルモン(エストロゲン)が骨の新陳代謝に関わっているからです。
その他、年齢や遺伝的な体質、偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒、運動習慣なども骨粗しょう症の原因として考えられており、最近では、若い女性の骨粗しょう症も問題になっています。
なお、他の病気の影響によって骨粗しょう症になりやすくなる場合もあります。

骨粗しょう症を予防しよう

食生活でできること

骨粗しょう症の予防に特に重要なのはカルシウムの摂取ですが、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨が作られるのを助けるビタミンK、さらに、タンパク質、ミネラルなどさまざまな栄養素を摂取することも大切です。

  • カルシウムの多い食品・・・牛乳、スキムミルク、チーズ、ヨーグルト、干し海老、ワカサギ、シシャモ、豆腐など。
  • ビタミンDの多い食品・・・きくらげ、サケ、サンマなど。
  • ビタミンKの多い食品・・・納豆、緑色の野菜、わかめなど。

カルシウムの摂取には乳製品や小魚などを食卓にうまく取り入れるように工夫をしましょう。ビタミンK2が豊富に含まれている納豆も、骨粗しょう症の予防に取り入れたい食品です。
また、ダイエットなどでやせすぎたり、体重が軽い人は骨が弱い傾向にあります。骨粗しょう症の予防には、標準的な体重を保つことも重要です。

適度な運動を習慣に!~日光を浴びてウォーキング~

日光の下でウォーキングなどの運動を毎日続けましょう。骨に適度な圧力が加わり、骨が強くなります。また、運動を続けると血液の流れが良くなるので、骨を作る細胞のはたらきが活発になります。筋肉もきたえられ、身のこなしが良くなると、転びにくくなり、骨折の防止にもつながります。ただし、自分に合った運動を心がけ、無理をしないようにしましょう。
適度に日光に当たるようにすると、骨の吸収を良くするビタミンDが活性化され、強い骨を作るのに役立ちます。

転倒による骨折を防ぐ!~家の中を整理整頓~

ちょっとした転倒が、骨折につながることがあります。意外と多いのは、慣れていると思っている家の中での転倒です。年齢とともに歩くときに足が上がらなくなり、ちょっとした段差や、じゅうたんのへりにつまづいて転んでしまうことがあります。
掃除や買い物などで積極的に身体を動かすことも、運動と同じ効果があります。

自分の骨の状態を知る!~これからの骨粗しょう症防止に~

目に見えない骨の病気だけに、定期的に検診を受け、自分の骨の状態を知っておくことが大切です。
検査は、骨の中のカルシウム量(骨量)の測定と、エックス線検査で骨の状態などを調べますが、いずれも簡単な方法で、痛みを伴うようなものではありません。
「転ばぬ先の杖」として検査を受けることをお勧めします。

冷えと漢方

1.こんな人は冷え性です

  • 寒がりで冷房が嫌い
  • 手足の一部が冷えて辛い
  • しもやけができる
  • カイロ、電気毛布が手放せない
  • 寝るときに夏でも靴下をはく
  • 下痢しやすい

2.冷え性と関係のある病気

関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、気管支喘息
アレルギー性鼻炎、過敏性腸症候群、膀胱炎
痔核、月経前緊張症、月経困難症、不妊症

3.冷えの原因

  1. 熱産生の異常
    消化吸収機能の低下
    運動不足
  2. 熱運搬の異常
    血流低下
    血液鬱滞、貧血
  3. 自律性体温調節反応の異常
    自律神経の疲弊
  4. 気候訓化の異常
    過度の冷暖房、密閉空間

4.漢方的に見た冷え性のタイプ

気の異常 新陳代謝低下型
エネルギー代謝が低下して、熱産生能が落ちている
血の異常 血流障害型
血流調整の障害のため熱の運搬がうまくできない
水の異常 水分貯留型
体液貯留や分布の偏りがあり、むくみがちで冷える
1.新陳代謝低下型によくつかわれる漢方薬
真武湯・人参湯 内臓の冷え、下痢
十全大補湯・人参栄養湯 貧血、栄養障害
八味地黄丸・牛車腎気丸 足冷え、腰痛
2.血流障害型によくつかわれる漢方薬
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 四肢の冷え、しもやけ
桃核承気湯・桂枝茯苓丸 丈夫な人、冷えのぼせ、生理不順
温経湯・加味逍遥散 虚弱な人、冷えのぼせ、皮膚病
当帰芍薬散 虚弱な人、むくみがち、貧血
3.水分貯留型によくつかわれる漢方薬
苓姜朮甘湯 下半身の冷え
防已黄耆湯 汗かき、水太り
半夏白朮天麻湯 胃腸弱い、めまい
真武湯・当帰芍薬散 下痢、腹痛
4.ストレス関与の時によくつかわれる漢方薬
半夏厚朴湯・香蘇散 のどのつかえ感
抑肝散・加味逍遥散 イライラ、不眠
四逆散・柴胡加竜骨牡蠣湯 丈夫
桂枝加竜骨牡蠣湯 虚弱体質

冷えを寄せ付けない衣食住の工夫

下半身を暖かく
じょうずに重ね着
まめに脱いだり着たり
 
冷暖房は控えめに
足元を暖かく
湿度を調節
温度:夏 25~28° 冬 18~22°
湿度:夏 55~65% 冬 45~60%
規則正しい食事
栄養のバランス
地元の旬の食材を取り入れる
調理法の工夫:減塩、減脂肪
同じぐらいの量を等間隔に
炭水化物:タンパク質:脂肪
=55:25:20
1日に食材30種類
運動 面倒がらずにこまめに動く  
体を温める食べ物、冷やす食べ物
  温める食べ物 冷やす食べ物
穀類 もち米、こうじ ソバ、小麦
豆類 ソラマメ 豆腐
野菜 玉ねぎ、人参、ニラ、ネギ
ショウガ、ニンニク、シソ
タケノコ、トマト、キュウリ、ナス、レタス、ホウレン草
肉類 羊肉、鶏肉、鹿肉 馬肉、牛乳
魚介類 アジ、サバ、イワシ、エビ、タイ、フグ カニ、カキ、ハマグリ
果実 桃、ザクロ、クルミ、松の実、クリ バナナ、マンゴー、ナシ、柿、スイカ
その他 黒砂糖、トウガラシ、山椒、シナモン、紅茶 白砂糖、緑茶

冷え性

1.どうして症状が起こるの?

冬場にある程度手先や足先が冷たくなるのは、当然のことです。しかし外気温によって冷やされる程度以上に手と足の先端がかなり温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚があるときに、冷え性と呼びます。
冷え性は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態であり、主な原因として、次のようなことが考えられています。

  • ストレスや不規則な生活などによる自律神経(体温調節の命令を出す)の乱れ
  • 貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、特に血流が滞りがちになりやすい
  • 筋肉の量が少ない
  • 女性ホルモンの乱れ
手足に特に冷えを感じるわけは・・・

私たちの体は、重要な臓器が集まる体の中心部を一定の温度(37度前後)に保とうとしています。
特に寒いときは、体温を維持しようとするため末端である手先や足先には血液が行き渡りにくくなり、温度が下がりやすくなって、冷えを強く感じるようになるのです。

2.体が冷えると起こるよくないことって?

冷えは「万病のモト」というくらい、放置しておくと、頭痛、腰痛、肩こり、生理不順、肌荒れなど様々な体の不調を引き起こすといわれています。高血圧の人は冷えから急に血圧が上昇すると危険なことも。日ごろから予防を心がけておくことは、健康維持につながります。

3.予防するには?

体の内側から温めて、ビタミン補給を

冷えを予防するには、体を内側から温め、血行をよくし、自律神経をきちんと機能させておくことも大切です。

(1)体を温め、血行をよくする食事をとる

体を冷やすような冷菓や、栄養バランスの偏りがちなインスタント食品などの食べ物は控え、スープや温野菜など温かい食事をとるように心がけてビタミンE、C、B1、良質なタンパク質などを積極的にとりましょう。

(2)生活習慣を改善する
  • 入浴の仕方を変えましょう。(熱めの風呂にさっと入るのではなく、38~40度くらいのぬるめの湯にゆっくりつかる方が体の中からじっくりと温まる。足湯も効果的。)
  • 頭寒足熱を心がけましょう。(下半身を厚着にし、上半身は首周り以外、比較的薄着を心がける。暖房も、エアコンより下半身が温まる床暖房やコタツの方が理想的。)
  • 無理なダイエットをしないようにしましょう。
  • 血液の循環を悪くするタバコは控えましょう。
  • 規則正しい生活をして、十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
  • 血液の流れをよくするため、体を締め付けない衣服、靴にしましょう。
(3)筋肉量をアップさせる
  • 1日30分以上歩きましょう。
  • 脚には一般的に全身の約7割の筋肉が集中しているので、特に下半身を動かすストレッチやスクワット運動などの筋肉トレーニングは効果的です。
  • 適度な運動は筋肉量アップとともに、自律神経の機能を高める効果があるので、積極的にからだを動かしましょう。

4.冷え性と漢方薬

漢方医学では「気・血・水」が体内を順調にめぐることによって健康状態を維持すると考えています。
この量が不足したり、滞ったりすると様々な症状が出たり、体が冷えたりします。
体の冷えに伴い、めまい、下痢、むくみなどが現れ、疲れやすくなっている人には真武湯(しんぶとう)がお勧めです。
お腹が冷えて腸管の動きが悪くなり、腹痛、膨満感がある人には大建中湯(だいけんちゅうとう)がお勧めです。
冷えに伴い、手足や腰の痛みが出る人には桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)がお勧めです。
手荒れやあかぎれがしたり、皮膚が乾燥してかゆみが出る人は温経湯(うんけいとう)がお勧めです。
食事に気を配ったり、カイロなどで温めてもなかなか冷えが改善しない場合はぜひ漢方薬をお試し下さい。

インフルエンザってどんな病気?

インフルエンザとは、”インフルエンザウイルス”によって引き起こされる感染症です。

季節性インフルエンザ

2009年の冬までは、2つのA型インフルエンザ(A香港型とAソ連型)とB型インフルエンザのあわせて3つのインフルエンザが流行していました。
これらをまとめて季節性インフルエンザといいます。

新型インフルエンザ(季節性インフルエンザ)

2009年春からはそれらに加え新型インフルエンザが流行し、世界中に広がりました。季節性インフルエンザは、主に冬場に流行していましたが、新型インフルエンザは夏場にも流行していました。
現在では新型インフルエンザとは呼ばれず、季節性インフルエンザの一つとして区別されています。
インフルエンザにかかると鼻水、咳、のどの痛みなどの症状に38℃以上の急な発熱が数日間続き、頭痛、倦怠感、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強くあらわれます。
高齢の方、妊娠中の方、乳幼児がインフルエンザにかかると、肺炎や脳炎などを併発し、最悪の場合は、死に至ることもあります。
「インフルエンザかな?」と思われる場合は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。

インフルエンザと風邪の違いは?

風邪

鼻・のどなどの呼吸器にさまざまな病原体が感染して起こる急性の病気の総称です。上気道の炎症、すなわち「急性鼻炎」「急性咽頭炎」「急性扁桃炎」などを含んでいます。くしゃみ、鼻水・鼻づまり、のどの痛み、乾いた咳などの呼吸器の症状と、発熱や頭痛などの全身症状が出現します。

インフルエンザ

伝染力が非常に強く、短期間で人から人へ感染し、広い範囲で流行します。人への感染を防ぐため完治するまで自宅で療養することが必要となります。
インフルエンザにかかると鼻水、咳、のどの痛みなどの症状に38℃以上の急な発熱が数日間続き、頭痛、倦怠感、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強くあらわれます。
症状が激しく、乳幼児や高齢の方は重症化しやすく、肺炎や脳症などの合併症や持病の悪化を引き起こして死に至ることもあります。

流行する時期は?

通常日本では、毎年11月下旬から12月上旬にインフルエンザのシーズンが始まり、1~3月にピークを迎えて、4~5月にかけて患者数は減少していきます。

どうやって感染するの?

インフルエンザの感染経路は主に飛沫感染です。
インフルエンザ患者からの咳やくしゃみにインフルエンザウイルスが小さな飛沫(しぶき)となって空気中に飛び散り、これを周りの人が吸い込むことや、ウイルスがついた手で、目や口を触ることで感染します。
インフルエンザにかかっている人はマスクを着用し、周りの方にうつさないように咳エチケットを守りましょう。

インフルエンザにかからない為には?

  • 予防接種を受けましょう。
  • 外出時はマスクを着用しましょう。
  • 人ごみを避けましょう。
  • 室内では加湿器などを使用して適切な湿度(50~60%)を保ちましょう。
  • 十分な睡眠をとりましょう。
  • バランスの良い食生活を心がけましょう。
  • 適度な運動をして免疫力を高めましょう。
  • 帰宅時に手洗いうがいをしっかりしましょう。
基本的な手洗いの手順
  1. 流水で手を湿らせ、石けんあるいは洗浄剤を用いる。
  2. 両手のひらをよくこする。
  3. 手の甲をこする。
  4. 指の間もよく洗う
  5. 指先は特に入念に洗う。
  6. 石けんが十分落ちるまで、こすりあわせていたのと同じ時間をかけて流水でよくすすぐ。
  7. ペーパータオルや清潔なタオルなどでよく拭き取り、十分に乾燥させる。

インフルエンザにかかってしまったら?

  • 安静にして休養しましょう。特に十分な睡眠が必要です。
  • 汗をかくので脱水症状を防ぐためにこまめに水分補給をしましょう。
  • 医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。
  • 感染拡大を防ぐ為にも咳エチケットを守りましょう。
  • 熱が下がってから2日目までは自宅で安静にして下さい。解熱しても症状が始まってから7日間は他人への感染の注意が必要ですので外出はできるだけ控えましょう。

漢方薬によるインフルエンザ治療

東洋医学では、インフルエンザを傷寒(しょうかん)と言い、1日おきに刻々と変化する病状に応じて様々な漢方薬が使用されます。
麻黄湯(まおうとう)、葛根湯(かっこんとう)、桂枝湯(けいしとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などを適切に使用しますと気持よく速やかに解熱してインフルエンザの苦しい症状がとれます。

夏の終わりの体調不良~不定愁訴について~

連日続いた猛暑もようやく収まりつつあり、少しずつ涼しい日が増えて過ごしやすくなってきました。
この時期になると夏の間に溜まった疲れや食欲不振から体調不良に悩まされる人が多くなっています。季節の変わり目は「なんとなくからだが重い」「何をするのもおっくう、やる気が出ない」「中々寝つけない」「動悸がする」「イライラする」などの不定愁訴(ふていしゅうそ)が出てくることがあります。

不定愁訴ってなに?

不定愁訴とは、一つの病気としてまとめられない様々な訴えをさします。色々なからだの不調があるにもかかわらず、現代医学的検査・診察では器質的疾患を特定できない時に使われる言葉です。
積々の検査で、診断がつかなくても漢方医学的には診断するのは容易です。加味逍遥散(かみしょうようさん)、柴胡加竜牡蠣湯(さいこかりゅうぼれいとう)、抑肝散(よくかんさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの漢方薬で非常に改善します。

原因は?

夏の暑さによって疲労が蓄積していることに加え、昼と夜とで気温差が大きいため、からだが対応しきれず、体調は崩れやすくなっています。
さらに、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎたり、薄着のまま外出したり、冷房に当たったりとついつい夏と同じような生活習慣を続けてしまうことも問題です。
秋は、夏の疲れを回復させ、冬の寒さに備える季節ともいえます。毎日の食生活や生活習慣を見直すことで、はつらつと元気な秋を過ごしてみませんか?

日常生活でできることは?

薄着でいるとからだを冷やします。肌寒くなったら上着を羽織って暖かくしましょう。
冷たい食べ物、飲み物は胃腸を弱らせます。できるだけ胃腸に優しい温かい物に切り替えましょう。
手洗いうがいは季節を問いません。風邪対策にもこまめにしましょう。
季節の変化を肌で感じてみませんか?積極的に外でからだを動かして体力を作りましょう。
秋の夜長。読書もいいですが、疲れを残さない為にもしっかりと睡眠をとりましょう。
秋は実りの季節です。バランスよく栄養満点の食事をしましょう。

肩こり

正式名称を「肩関節周囲炎」といいます。
首から背中の上部、肩や上腕に関わる筋肉の鈍い痛みや圧迫感、違和感、不快感をひとくくりにして「肩こり」といいます。肉体的、精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋肉の緊張と血液不足が原因です。

原因と日常からできる解消方法は?

肩こりの原因は数十種類もあって、人によってさまざまです。そのなかで多くみられるのが、「同じ姿勢、眼精疲労、運動不足、ストレス」によるもので、4大原因とされています。

1.同じ姿勢の場合
原因 同じ姿勢で長時間パソコンに向かっていることで、首や肩周辺の筋肉に緊張が続き、肩こりの症状があらわれます。
解消法 1時間に1回休憩をとり、ストレッチや腕を回すなど軽い運動をして肩や首の緊張をほぐしましょう
2.眼精疲労の場合
原因 長時間にわたるパソコン、携帯電話などによる目の酷使や、メガネの度があっていないなどの目の筋肉の緊張や疲労が原因です
解消法 時々目を休ませることが大切です。目薬をさしたり、1~2分間ほど目を閉じて休ませましょう。窓の外など遠くを眺めるだけでも目の緊張を緩和することができます。
3.運動不足
原因 肩こりを起こしているときの首や肩は血流が悪くなっていて、新鮮な酸素や栄養分が伝わりにくく、疲れやすい状態になっています。
解消法 筋肉を動かすことに意味があるので、散歩やウォーキングをして全身の血流をよくします。歩くときは手を少し大きく振って肩周りの筋肉もほぐしましょう。
4.ストレス
原因 肉体や精神にストレスを受けると、筋肉を緊張させる自律神経の働きが活発になります、そのため、肩周辺の筋肉が緊張し、肩こりが起こります。一時的なものであれば問題ありませんが、連日ストレスにさらされ筋肉に過剰な緊張状態が続くと、肩こりが慢性化することがあります。
解消法 体を動かすと血流が改善されるだけでなく、気分転換にもなります。また運動を始めると、グッズ(運動着、靴など)を選んだり、目標をもつ(タイムを縮める、体重を減らすなど)といった楽しみが増え、それもストレス解消につながります。
その他
  • 38~40℃くらいのぬるめのお湯にゆったりとつかりましょう。
  • さする、軽く押す、もむ等の軽い刺激でマッサージをしましょう。
  • 市販薬(湿布や消炎鎮痛剤の内服薬)を上手に活用しましょう。
  • 日常生活に支障をきたすほどの肩こりや、うずくような痛みをともなう肩こりは、他の疾患が隠れている可能性があります。病院で診察を受けましょう。
  • 葛根湯(かっこんとう)、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、二朮湯(にじゅつとう)といった症状に合わせた漢方薬も効果があります。

便秘ってなに?

3日続いたら便秘です

便秘とは、便の腸管通過時間が120時間を超えて、排便に困難を伴うなどの症状が見られる状態です。しかし、排便期間には個人差があり、便秘と思われがちな症状の大半は単なる便の腸管通過時間の増加に過ぎません。3~4日に1回程度でも苦痛を伴わない長年の習慣であれば便秘と考えなくてもよいでしょう。

「器質性便秘」と「機能性便秘」に分けられます

器質性便秘・・・

腸管が腫瘍の圧迫や手術後の癒着・炎症などにより狭窄し機械的に便の通過障害が起きた状態です。
便秘が急に出現した場合、また徐々に悪化する場合は一度精密検査をし、大腸ガンがないか調べる必要があります。

機能性便秘・・・

便秘の大半を占めており、さらに2つの「一過性便秘」と「習慣性便秘」に分けることができます。
旅行などによる、環境の変化から起こる「一過性便秘」の主な原因は、緊張やストレス、また食物繊維不足や水分不足によっても発症するもので、原因が分かれば比較的自然に収まります。
「習慣性便秘」は、生活習慣や食生活が原因として発生する便秘です。
便秘は、腹部膨満、腹痛、食欲不振などの他に、肌荒れ・肩こり・めまい・イライラや不眠の原因とも言われています。

便秘は厄介な病気のもと

大腸ガン・・・

かつて日本人では少なかった大腸ガンが急増しています。
原因は、食生活の変化。便の中に含まれる有害物質が腸内に長くとどまることで、大腸ガンの発生を促進していると考えられています。

痔・・・

強くいきんだり、硬い便によって肛門が切れてしまうのが原因で起こります。
痔は痛みをともなうため、便意をもよおしても我慢してしまう場合があり、より便秘を悪化させ、さらに痔も悪化させるという悪循環を生みます。
重度の便秘は専門医の診断と治療が必要です。誤った便秘のケアを続けることは腸閉塞等の原因となる可能性があります。
便秘の正しいケアのためには必ず専門医受診と、継続的な治療や健康的な生活習慣の維持を行って下さい。

便秘を防ぐ生活習慣

規則正しい生活を送る、栄養バランスのよい食事を食べる、適度な運動をする、休養をとる、ストレスを溜めない、体を冷やさないなど、便秘を予防する方法は、生活習慣病の予防方法とほぼ同じです。
便秘の場合、食物繊維が多い食品や発酵食品は非常に有効です。また、適度な水分摂取や運動も大切です。便秘は生活習慣が悪化しているサインと考え、改善しましょう。

便秘による腹痛を和らげるマッサージ

マッサージすることで、腸に刺激が伝わり腸の働きを活性化させ、便意を起こさせる効果があります。
こすり合わせて温めた手で、へその周りを時計回りにさするマッサージです。
また、へその周りには、便秘によいとされるツボが多く存在しているので、指を揃えてへその周りを押すのも効果的です。
腰を温めるのもよいとされているため、お腹のマッサージだけでなく腰も一緒にマッサージしたり、腰を冷やさないようにしましょう。

快適な排便習慣のために

快適な排便習慣を得るためには、便意を我慢するのはよくありません。便意は肛門の手前の直腸に便が達したときに感じるサインです。
このとき直腸は手前の結腸にも、便をまた送り出すように信号を送っています。そのため、「出るかも!」というサインを見逃さなければ、順調に次の排便が望めるのです。
便意を我慢するのを繰り返していると、次第に神経の働きが鈍くなって直腸から結腸へ伝わる信号が感知できなくなってしまい、便秘が慢性化してしまいます。
便秘のときは、便意に敏感になりましょう。

便秘に用いる漢方薬

便秘の原因は様々あり、それぞれの原因に適した漢方薬があります。便秘だからといって、むやみに下剤を用いるのはよくありません。

器質性便秘・・・

手術後の癒着などで腸管が狭窄して便秘が起きる場合は、腸管を温め腸の動きを促進させる桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)や大建中湯(だいけんちゅうとう)が用いられます。

また、大腸の運動機能が低下し、腹圧が低下して起こる弛緩性の便秘は胃腸機能を活発にし腸内を潤す作用のある補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や麻子仁丸(ましにんがん)を用います。
排便の習慣がついていなくて直腸に便がたまりがちになっている場合は、大黄・芒硝(ぼうしょ)という下剤の入った大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)や桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などが用いられます。

風疹ってどんな病気?

主な症状は、発熱と、その翌日くらいに小さくて細かい赤い発疹が顔から出始め、全身に一気に広がります。
耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れて、痛みを伴うこともあります。
また目の充血や関節痛を訴える人も多いということです。

かかるのは子供だけ?

「風疹は子供がかかる病気」だと思って油断してはいけません。
成人の風疹の多くは、1週間程度で症状が治まると言われていますが、中には風疹のウイルスによって脳に炎症が起きる「脳炎」と診断された例もあります。
40度近い高熱が数日間続いたり、血小板が減少して入院することもあります。
1週間ほど仕事ができなくなるため、仕事や生活にも支障が出てしまいます。

子供の時に一度かかれば発症しないの?23歳以上の方は要注意!

「自分は子供のころに風疹にかかった。ワクチンの接種を受けたので大丈夫」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
まず予防接種については、一回の接種では、ウイルスに感染するのを防ぐ「抗体」が体の中で十分作られないことがあります。また、過去に一度接種を受けても時間の経過にともない「抗体」が減少して、感染する可能性があります。
このため今の子供たちは2回接種を受けてワクチンの効果を高めていますが、平成2年4月1日以前に生まれた人は、子供のころに1回しか接種の機会がありませんでした。今、23歳以上の方です。
一度風疹にかかった人は多くの場合、生涯風疹にかかることはないといわれていますが、実際には「はしか」や「リンゴ病」など別の病気だったのを本人や親が勘違いしていることも少なくありません。「昔1回かかったから、接種を受けたから大丈夫」という「思い込み」にはご注意下さい。

どうして20代~40代の男性に多いの?過去最悪ペースの大流行

今年に入って国内の感染者は2,000人を超え、去年同時期の20倍以上と過去最悪のペースで感染が広がっています。患者様の8割近くが男性で、その大半が20代~40代です。
子供のころ、予防接種の対象ではなかったり、対象であっても受けていなかったりして、抗体がない人が多いためです。
まず昭和37年4月2日~54年4月1日生まれの男性は注意して下さい。
中学生のときに学校で集団接種が行われていましたが、対象は女子だけでした。
昭和54年4月2日~62年10月1日生まれの人は男女とも要注意です。
この時期は男女ともに中学生のときにワクチンを接種することになりましたが、集団接種ではなく個別に医療機関で受けることになったため、この期間は男女ともに接種率が激減したのです。
昭和62年10月2日~平成2年4月1日生まれの人は、男女とも要確認です。
男女ともに幼児期に接種する機会があり、接種率は比較的高かったものの、受けていない人や1回の接種だけでは抗体が不十分な人もいて、こうした20代~40代の間で感染が広がっているとみられています。
現在は、ワクチンの効果を高めるため、1歳と小学校入学前の2回、ワクチンを接種することになっています。また2回目の接種を受けていなかった世代を対象に、平成25年3月末までの5年間は中学1年生と高校3年生相当年令の人が無料で接種できるようになっていましたが、特に高校生の接種率が低く、今後も抗体が不十分な人が減らずに、風疹の流行が繰り返されると懸念されています。

予防するにはどうしたらいいの?

ワクチン接種を一番にお勧めします。風疹のワクチンは2種類があります。

  • 風疹だけを予防する「単独ワクチン」
  • 風疹と麻疹(はしか)の2つを予防する「混合ワクチン(MRワクチン)」

「単独」の方が費用は安いものの生産量が少ないため、接種する人が増えると不足するおそれがあります。
「混合」は、費用は「単独」より高いものの今のところ在庫は十分とされています。
成人には麻疹の抗体が少ない人も多いので、混合(MR)ワクチンの接種を勧めています。
接種を受ければすぐに大丈夫、というわけではありません。
接種から抗体ができるまでには2、3週間かかるとされていますので、ご注意下さい。
風疹ワクチンの接種は、最寄りの内科や小児科で受けることができます。
ただし接種には保険が適用されないため、費用は地域や医療機関によって異なりますので事前にご確認下さい。
医療機関にワクチンの在庫がない場合が多く、電話で予約が必要です。
現在妊娠の可能性がある、または妊娠中の女性は接種できません。
また、ワクチン接種から2か月間は避妊が必要です。

妊娠中は特に注意が必要です。

妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんに目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。
その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠1か月では50%以上、2か月で35%、3か月で18%、4か月で8%というデータがあります。妊娠しているときにときに本人や周囲が気づかず、感染してしまうおそれもあるのです。
生まれてくる赤ちゃんを守るためには、多くの人が風疹にかからないように予防することが重要です。

花粉症ってどんな病気?

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を引き起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)の種類によって2つに分類されます。

季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症)

原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。
日本では、約60種類の植物により花粉症を引き起こすと報告されています。
主なアレルゲン:ヒノキ、スギ、カモガヤ、ヨモギ、シラカバ、ブタクサなど。
症状:鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴う場合が多く、その他にノド・耳・皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
さらに、シラカバ、ハンノキ、イネ科花粉症などの人がある果実(リンゴ、モモ、メロン、キウイなど)や野菜(トマト、キュウリ、ピーマンなど)を食べると、口の中がかゆくなり、腫れたりする「口腔アレルギー症候群」という症状もあります。

通年制鼻炎

ダニ、ハウスダストなど一年中存在するアレルゲンによるアレルギー性鼻炎もありますが、アレルゲンが特定できない本態性鼻炎(原因不明という意味)もしくは、血管連動性鼻炎といわれるものがあります。
鼻粘膜の自律神経の過敏な人に起きるもので、気温差や精神的ストレスなどがもとで起こります。
目への症状がないことで、花粉症と区別することができますが同時に起こることもあります。

アレルギー症状を引き起こしている原因物質は、血液検査で調べることができます。
原因を知ることであなたに合った治療法や注意すべき時期がわかります。

花粉を防ぐにはどうすればいいの?

もはや国民病ともいわれている花粉症ですが、セルフケアもきちんと行い、症状を緩和させ、辛いシーズンを乗り切りましょう。

  1. 風の強い日は外出を避ける
  2. 帰宅後は洗顔やうがいをし、鼻をかむ
  3. 外出時には、マスク、帽子、めがねやゴーグルなどを着用する
  4. 家に入るときは、衣類の花粉を払うなど花粉を家に持ち込まないように工夫する
  5. 窓や戸をしっかり閉める
  6. 外で干した布団や洗濯物には花粉がつくので、取り込む前によく払う
  7. こまめに室内を清掃する

どうやって治療するの?

1.薬物療法

花粉症治療の中心になるのは薬物療法です。
抗アレルギー剤も様々な種類がありますので、自分の症状に合う薬を見つけましょう。抗アレルギー剤の点眼薬や、ステロイド剤の点鼻薬も非常に効果があります。
小青竜湯、苓甘姜味辛夏仁湯、麻黄附子細辛湯などの漢方薬も効きます。
自分に合った組み合わせを見つけるまでには少し時間がかかることもありますので、早めに受診をして医師とよく相談することをお勧めします。

2.減感作療法(特異的免疫療法)

花粉症の原因となっている抗原を、少しずつ量を増やしながら注射していき、抗原に対する反応を弱めていく方法です。2~3年という長い期間の治療が必要となりますが、唯一、アレルギーを治す可能性のある治療法と考えられています。ショックなどの副作用がごく稀にありますので、専門医への受診が必要です。
また現在、注射に代わって口の中に抗原を入れる痛みのない方法が開発中です。

3.手術療法

主に鼻づまりの症状が強い患者様に対して行われます。鼻の粘膜(下鼻甲介)を切除して小さくする手術で、最近では、レーザー手術など、入院をせず外来で行える方法が普及してきましたが、再発もみられます。

どの方法を選択するかは、個人差によって異なりますが、少しでも花粉の飛散シーズンを楽に乗り切るために、病気のこと、治療のことを含めて、医師とよく相談しながら治療をはじめましょう。

乾燥肌ってどんな病気?

乾燥肌ってどんな病気?

冬になると皮膚が乾燥する乾燥肌はよくあるトラブルです。
手や足、かかと、腕、腰などの皮膚がカサカサしたり、かゆくなったり粉をふいたようになる皮膚炎です。
正常な皮膚が柔らかくしなやかなのは、水分を含んでいるためです。
皮膚の外側の層には脂分が含まれ、水分の蒸発を防ぎ、皮膚の深層部をうるおった状態に保っています。
この脂分が失われてしまうと皮膚は乾燥します。
皮膚は乾燥するとバリア機能が低下し、ちょっとした刺激でもかゆみが起こります。

原因は?

空気の乾燥や入浴回数が多すぎる事が一般的な原因です。
入浴すると脂分が洗い流され、皮膚の乾燥を招きます。
また加齢にともない、皮膚の水分を保持しておく力が弱まり、乾燥しやすくなります。

どんな症状?

乾燥した皮膚はヒリヒリしたり、かゆみを感じやすくなります。
乾燥した皮膚がフケのようにポロポロになって、はがれ落ちる事もあります。
乾燥した皮膚をこすったりひっかいたりすると、感染症や傷跡になることがあります。
10月から11月頃から空気が乾燥しやすくなり、肌がカサカサし、悩まされる方も多く、放っておくと湿疹になり、強いかゆみが生じることもあります。

対処法は?

乾燥を防ぎ、皮膚の水分と脂分を保つことがとても大事です。

お風呂の入り方
  1. 熱めのお湯は脂分をはがしてしまうので、少しぬるめの温度で入浴し時間も皮膚への負担を減らすために短めにしましょう。
  2. 身体を洗うときもナイロンタオルなどであまりゴシゴシ洗わずに木綿タオルのような柔らかい布で優しく洗うようにしましょう。
  3. 石けんやシャンプーなどの洗浄力の強いものは使いすぎないようにし、よく洗い流しましょう。
  4. 入浴後はタオルでゴシゴシ拭くのではなく、優しく上から押さえつけるように拭きましょう。
  5. クリームやローション、乳液などは入浴後早めに塗りましょう。
    • 部屋の中では加湿を心がけましょう。コタツやエアコン、電気毛布は乾燥しやすいので注意して下さい。
    • クリームやローション、乳液などの保湿剤を乾燥が気になる所によく塗りましょう。
    • 爪は短く切り、皮膚を掻いて傷つけて感染症を引き起こさないように清潔にしましょう。
    • 皮膚への刺激を減らしましょう。衣類は肌への刺激の少ない木綿のものがおすすめです。
    • 血行がよくなるとかゆくなるのでアルコールや香辛料など刺激物は控えましょう。
    • 医療機関を受診してお薬をもらいましょう。
      保湿剤(ヒルドイドローション、白色ワセリンなど)を使用し、皮膚の水分を保持します。
      かゆみや乾燥の症状が強い場合は炎症を抑える塗り薬(アンテベート軟膏など)を使用します。
      かゆみが強く炎症のある場合は、湿経湯や温清湯などの漢方薬が非常に効果があります。

不眠症ってどんな病気?

不眠症ってどんな病気?

不眠症とは睡眠障害の一種です。

「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「熟睡できない」
「早朝に目が覚めてしまう」などの睡眠トラブルのために、睡眠が不十分になり疲れが取れない、気分が悪い、集中できないなどの不調があらわれ昼間の生活や仕事に支障をきたす病気です。

睡眠とは?

睡眠は人にとって成長と疲労回復に欠かせない大切なものです。
眠りには「レム睡眠=身体を休ませる浅い睡眠」と「ノンレム睡眠=脳を休ませる深い睡眠」があります。
眠りの初めに深いノンレム睡眠が多く見られます。
この時に様々なホルモンが分泌され、疲労回復に役立っています。
一方レム睡眠は、体が眠っている状態で、脳は半分起きている状態です。
昼間に得た情報を整理したり、記憶を定着させる働きがあると言われています。

不眠症の種類

不眠症には、いくつかの分類があります。

入眠障害 床についてもなかなか寝つけない
中途覚醒 夜中に何度も目が覚める
早朝覚醒 朝早く目が覚め、その後眠れない
熟眠障害 ぐっすり眠った感じがしない

原因は?

  1. 不規則な睡眠時間や不適切な睡眠環境、
    昼間の活動量の不足などによるものです。
  2. 心理的なストレスで起こるものです。
    「また眠れないのではないか」という心配が原因でさらに眠れなくなります。
  3. カフェインやニコチンなど嗜好品に含まれる成分や、アレルギーの薬や降圧薬、ステロイド薬など治療のため飲んでいる薬が原因となるものです。
  4. うつ病・不安障害・統合失調症などの精神疾患によるものです。

生活の中でできること

  • カフェインには睡眠阻害効果と利尿作用が含まれており、入眠障害・中途覚醒の原因になります。就寝約4時間前にはカフェインを摂取しないようにしましょう。
  • ニコチンにも睡眠阻害効果があります。禁煙しましょう。
  • アロマを焚いたり読書をするなど自分なりのリラックス法を見つけましょう。
  • 無理に眠ろうとすると逆効果です。眠くなったら床に就きましょう。
  • 早寝早起きの習慣は早起きから始めるといいでしょう。
  • 朝に太陽の光をしっかりと浴びることで体内時計が1日を刻み始め、夜(約15~16時間後)になると眠くなるよう、準備を整えます。
    起きたらすぐに太陽の光を浴びましょう。
  • 適度な運動をしましょう。
  • 就寝前に入浴をしたり足湯をするなど身体を温めましょう。
  • 昼間に眠くなったら運動や散歩をして、うたた寝をしないようにしましょう。

不眠症は自分で改善できる場合と出来ない場合がありますので、症状が続く場合は専門医に相談してみましょう。

気管支喘息

気管支喘息ってどんな病気?

気管支喘息は気管支が炎症を起こして気道(=空気の通り道)が狭くなる病気です。
刺激にとても敏感で正常な気道ならなんともない冷たい空気やホコリ、タバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも狭くなり、息苦しくなる発作が起ったり、息をするたびにゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえたり、激しくせき込んだりします。

自然に、あるいは適切な治療により元に戻りますが、経過の長い患者様の場合、気道の壁が厚くなって元に戻りにくくなり、気道の敏感さも増してきます。日本では年々気管支喘息の患者様が増加しています。
原因として、車の排気ガスや工場排煙などによる大気汚染、食品や住宅建材など化学物質、過労やストレスが増えたことなどが考えられています。

気管支喘息の発作はどんな時に起こるの?

  • 夜~朝にかけて
  • 季節の変わり目など寒暖の差が激しい時
  • 疲れていたり風邪をひいているなど体調の悪い時
  • 激しい運動をした後
  • ダニやホコリ、ペットなどのアレルゲン、花粉、タバコの煙などが気管支に入った時

どんな治療をするの?

気管支喘息の人の気道は慢性的に炎症を起こしており、この炎症は短期間では治らないため、毎日治療を続けることが大切です。症状がでていない時でも気道の炎症は続いておりホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコの煙などの刺激、ストレスなどが加わると、再び症状が現れます。こうしたことから、「症状が起きないように毎日行う治療=狭くなった気道を速やかに広げる」の2つがとても重要となります。
基本的には炎症を抑える効果が高い吸入ステロイド薬を使用して治療を行います。また、室内を清潔にしたい長を整え、外出する際はマスクをするなど刺激を避けることも非常に大事なことです。
症状が改善しない時や、呼吸が苦しいような状態の場合はただちに救急外来を受診して下さい。

症状を予防するには

  • 適度な運動をして免疫力をあげましょう(ただし、空気の冷たい朝や夜は避けて下さい)
  • 十分な睡眠をとりましょう
  • ストレスは溜めずに休養しましょう
  • 風邪を防ぐために手洗い、うがいをしましょう
  • 外出する際は人ごみを避け、マスクをしましょう
  • こまめに掃除をし室内を清潔にしましょう
  • 布団を週に一回は干して日光消毒をしましょう
  • 布団、畳を1㎡あたり20秒ほど掃除機をかけるようにしましょう
  • じゅうたん、加湿器の使用は避けるようにしましょう
  • ペットを室内で飼わないようにしましょう
  • タバコを吸っている人は絶対禁煙しましょう

気管支喘息は糖尿病や高血圧と同じ様に、長期管理が必要な病気です。
医師との共同管理を続けていく中で、上手なコントロール法が身についていきます。
喘息治療の最終目標は、喘息をもっていない人と同じような日常生活ができることです。

夏風邪

夏風邪は、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなど腸管の粘膜に入りやすいウイルスで起こります。そのため頭痛、発熱、のどの痛み、咳、鼻水などのか風邪の症状の他に下痢・腹痛などの胃腸の症状が出ることがあります。飛沫・接触・経口感染し夏風邪の症状の前兆として、のどの違和感、痛みがあり、そこから寒気・発熱・だるさなどが多いようです。

子供がかかりやすい夏風邪

夏場はエアコンが効いた部屋や学校、図書館、プールなど夏風邪の原因となるウイルスに触れやすい場所に行くことが多くなります。普通は症状が穏やかな夏風邪ですが、抵抗力が弱い子供の場合は症状が急変することもあるので注意が必要です。

プール熱‐アデノウイルス

咽頭結膜炎ともいい、5歳以下の子供がかかりやすい夏風邪です。高熱が3~4日程度続き、のどの痛みや目の充血などを発症します。7月~8月のプールに入る時期に流行るため「プール熱」といわれています。感染力が強いため数日間は学校を休む必要があります。

ヘルパンギーナ‐コクサッキーウイルス(A16)

6月~7月の梅雨時期に流行ることが多く、4歳以下の子供がかかりやすい夏風邪です。高熱が3日~4日程度続き、口内炎ができ食事するのも辛くなります。その他に、全身倦怠感、嘔吐、四肢痛などもあります。1週間程度安静にしていれば症状が治まります。

手足口病‐コクサッキーウイルス(A16)・エンテロウイルス(71)

初夏~秋にかけて流行ることが多く、5歳以下の子供が大半を占めます。潜伏期間は1週間程度で、手、足、下肢、口腔、唇に水泡(水膨れ)が現れます。微熱(37~38度)か発熱しない場合もあります。その他に、咽頭痛、口の中の痛み、下痢、嘔吐など胃腸症状がみられることもあります。

夏風邪にかからない為に予防しましょう

  1. こまめに手洗いうがいをしましょう
  2. 睡眠時間を十分にとりましょう
  3. 普段から運動をして免疫力を高めましょう
  4. タオルなどは清潔なものをつかいましょう
  5. エアコンは28度とし冷やし過ぎないようにしましょう
  6. 湿度を低く保つと28度でも涼しく感じられます
  7. 夏バテを起こさないように規則正しい生活を心がけましょう
  8. 冷たいものを摂り過ぎてお腹を冷やし過ぎないようにしましょう

夏風邪にかかってしまったら

  • 睡眠を十分にとり身体を休ませましょう
  • 食欲がなくても消化に良いものを少しずつ食べましょう
  • 脱水症状を防ぐためにスポーツドリンクなどで水分をこまめに摂りましょう
  • 下痢・腹痛のある場合はしっかりお腹を温めましょう
  • 3日以上症状が続く場合は医療機関を受診しましょう

漢方薬で体質改善してみませんか?

漢方薬を取り扱う東洋医学の特徴は身体全体をみるところにあり、「証(しょう)=体質」という概念を持っています。検査をしたデーターに基づき臓器や組織に病気の原因を求める西洋医学とは違い、症状を聞き、触診をして患者様一人ひとりに合ったお薬を処方します。身体全体の調子を整えることで結果的に病気を治していくものです。
漢方薬といえば植物などから作られた生薬を煎じて飲む、と思いますが、煎じたものを濃縮・乾燥して顆粒や錠剤に加工した簡単に飲めるエキス剤タイプのものがあります。
ただし、西洋医学と東洋医学にはそれぞれの良さがあり、得意とする分野、不得意とする分野があります。
なんとなく身体がしんどい、風邪をひきやすい、食欲がなくなった、身体が冷えるなどお気軽にお問い合わせ下さい。患者様一人ひとりに合った医療を提供していきます。

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